これを出さないと再発行ができないばかりか、そのままナンバー無しで走行すると、盗難にあった被害者でも、走行に関しては罰則(道路交通法違反)となります。
その際の正式な違反の種類はナンバー表示義務違反となり、販促点数は2点となります。
罰則は、ナンバープレートの判読が困難と判断されると、50万円以下の罰金も伴います。
盗難された場合に、オーナーがすべき行動や、方法、費用、今後盗難されない予防策などをご紹介。
1. 盗難届を提出する方法
普通車・軽自動車・二輪共通する点として、盗難にあった場合は警察署へ、ナンバープレートの盗難にあった事を伝えます。
期間や、盗難された可能性がある場所など(主に駐車場・駐車中の場所になると思います)を伝え、盗難届を申請された事で発行される、受理番号を貰います。
この受理番号は重要な役割となるので、紙で貰った場合もメモやスマフォで撮影するなどして控えます。
受理番号は、今後、再発行の際に必要となります。
再発行時に記入が必要となる、理由書に
・紛失年月日
・届け出警察署名
・受理番号
が必要になるので、交番ではなく警察署へ行き、上記は必ず控えましょう。
2. ナンバープレートを再発行する。
車検証記載の使用者住所を管轄する、運輸局で行う事が可能です。
重要な点は、盗難・紛失の場合、元のナンバーと同じナンバーは発行できませんので、新たな番号に切り替わります。
その為、普通車は車両を持ち込む必要があります。(封印の為)
※元々希望ナンバーの場合や、盗難後に好きな番号で取得したい場合は、希望ナンバー取得方法のやり方に対して、必要書類に理由書が追加となります。番号予約が必要なので、下記手順は当てはまりません。
4桁の部分だけでも、元の番号にしたい、そんな場合は希望ナンバーの取得方法に理由書を追加するのみで可能です。『希望ナンバーの取得方法』で解説しているので、合わせて目を通してみては?
2. 1.車屋・カーディーラーに依頼する場合。
ディーラーや、車屋に頼む場合は、盗難による再発行を依頼すれば可能です。
依頼する場合でも、ナンバーが無い場合は走行すると罰則となるので、
引取をご依頼するか、
市町村で発行している仮ナンバーをレンタルし、そのナンバーを装着して持ち込む必要があります。
その際も、理由書記載の
・紛失年月日
・届け出警察署名
・受理番号
は必ず聞かれるので、間違いないよう伝えましょう。
何か訳があり(車検切れ・ナンバープレート破損・紛失・盗難)それを解決する為に車で公道を走る必要がある場合。『仮ナンバーの借り方』で解説しているので、合わせて目を通してみては?
2. 2.自分で行う場合。
軽自動車・二輪はご自身でも行えますが、
普通車のナンバーを盗難された場合(紛失も含む)は、
同じ番号は発行されない為、
盗難されたのが前後でも、片側(前後どちらかのみ)盗難されてても、
ナンバーはフロント、リア違う番号へ切り替わる為に、
車両持込みが必要となります。
普通車のみ持ち込みが必要な点は、封印による為です。
封印が関わる以上、厳密には車屋のみが行う事になります。
道路運送車両法
何人も、国土交通大臣若しくは封印取付受託者が取付けをした封印又はこれらの者が封印の取付けをした自動車登録番号標は、これを取り外してはならない。ただし、整備のため特に必要があるときその他の国土交通省令で定めるやむを得ない事由に該当するときは、この限りでない。|http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S26/S26HO185.html
これらの注意点もあるので、普通車は車屋に原則頼む方が良いでしょう。
3. ナンバープレート再発行の為に必要な書類
ここからは、ナンバーを装着する日に持っていく物、用意する書類。
3.1. 車検証
持ち込み車両の車検証。
3.2. 印鑑
認印で大丈夫です。
3.3. OCR申請シート
陸運局で入手し、見本を元に記入します。費用は20円。
3.4. 手数料納付書
陸運局で入手し、見本を元に記入します。費用は無料。
3.5. 自動車税申告書
新しいナンバーにて申告手続きをします。用紙は無料で見本を元に記入。申告場所は陸運局内に併設されています。
3.6. 手数料納付書
陸運局で入手し、見本を元に記入します。費用は300円。
3.7. 理由書
ここで、盗難届時の(提出した警察署・日付・受理番号)記載が必要
3.8. 車両(普通車のみ)
封印が必要な為。
※1. 委任状
代理人、車屋、カーディーラーに依頼する場合のみ必要。(車検証記載の本人が行く場合は不要)
※2. 盗難されたのが片側のみであれば、残りのナンバープレート
理由書に、盗難されたナンバープレートに対して、前・後・両方を選択する必要があるので、盗難されたのが前のみであれば、後ろは返納の為に持参します。
4. ナンバープレート盗難による費用
ここからは、ナンバーを装着する日に持っていく物、用意する書類。
名称 | 説明 | 金額 |
申請手数料 | ー | 300- |
OCRシート | 陸運局で申請時に必要なシート。 | 20- |
ナンバープレート中型(普通車) | ナンバープレートペイント式の価格 | 前後1,440-〜1,580- |
工賃 | 車屋やディーラーに頼む場合は持ち込む工賃 | 10,000-前後 |
ナンバープレート代金に関しては、47都道府県で多少の価格差がある為、料金の詳細は1,440-〜1,580-という表記にしております。盗難された場合はナンバー変更が必ず必要な為、前後のナンバー代を記載。
工賃に関しては、車屋に依頼しても、車屋の人が上記手続きを行う点、車を預かる点、車を持ち込みするリスクから、1万円ほどはかかります。お近くの車屋、カーディーラーに見積もりを依頼してみましょう。
5.ナンバープレートが盗難される理由が割と危険
ナンバープレートが盗難された場合、
気がついたらすぐ警察署に届ける必要があります。
買い物した商品や、急がない持ち物の盗難とは訳が違います。
盗難されたという事は、
その盗難ナンバーを利用される可能性があるという点が重要です。
ニュースなどで、聞く事があると思いますが、
防犯カメラに映っていたナンバープレートは盗難されたナンバーだった。
目撃者の証言のナンバープレートは盗難されたナンバーだった。
このような事を聞くニュースは、多くが重大犯罪の事が多い為、
盗難されたら、すぐに盗難届けを出す事が重要です。
まとめ
盗難されただけでも、被害にあっているのに、書類を用意したり、ナンバー変更になったり、手間になる事も多いです。
ただ、盗難されたら事件に使用される事を考え、すぐに盗難届を出すと共に、
予防の意味でも、ナンバー盗難防止ボルト(ネジ)に切り替えてみては?
おまけ:ナンバープレート盗難防止用ネジ(ボルト)
盗難防止を予防する、ネジが色々と販売されています。
また、純正のボルトは錆などの問題や、劣化して、ナンバープレートへ錆の茶色が付着など、デメリットが多いですが、
最近の盗難防止ボルトは、錆防止でステンレスになっていたり、ドレスアップ性能も優れています。